無料メール相談はこちら

うつ病の家族を抱えて「うつ」が伝染ることはあるか

兄弟がうつで心配していたら、お母さんもうつっぽくなっているのですが…。

うつって伝染するんですか?

病気のように染るんですか?

というご質問を頂くことがあります。

 

確かに家族のうつが伝染ったという話は聞くことがありますね。

また、うつ病患者を毎日診続ける精神科のお医者さんが、うつ病になったという話もよく聞きます。

私達カウンセラー業界でも、うつ病のクライアントさんと向き合っていくうちにきつくなって廃業するという人も多いものです。

ではやはり、うつは伝染るものなのでしょうか?

結論から言いますと、

確かにうつは伝染るように見えます。

 

でも、心理療法的に見ていくと、そこには2種類の作用があるのが分かります。

1つは、うつの原因を家族が共有しているケースです。

 

うつの原因は、必ずしも個人に属するものではなく家族の集合無意識が共有していることがままあります。

そういう心理学の見立てでは、家族の持っている因子が家族の誰かに病気として現れる、というような言い方をします。

病気の因子は家族の集合無意識が持っており、それが時に長男に現れ、時に母に現れ、時には兄弟数人に現れます。

ですので、移っているように見えますが、実は因子は1つで現れ方が変化しているに過ぎません。

心理療法の中でもより深く、家系やスピリチュアリティまでを扱うようなワーク、

例えば、ファミリーコンステレーションやトランスジェネレーショナルヒーリング、などではそのような領域を扱って、家族の集合無意識を癒やしていくことで、うつの根本解決を施すことができます。

私が扱ったケースでは、

家族の集合無意識に中絶した兄弟の存在が出てきたケース。

在日朝鮮人として抑圧されたご先祖の痛みが、家族の無意識に強い苦しみを残していたケース。

誰かは分からないが、家系に物凄い恨みを持って「ゆるさない!」と攻撃している存在がエネルギーとして現れ、その存在と和解することで心に平穏が訪れたケース。

養子に出された祖父を家系に取り戻すことで、家族全体の調和が戻され、本人のうつが解消したケースなど、

様々なケースがあります。

こういったレベルでのセラピーは、個人ではなく家族の集合無意識を癒やしますので、

セラピーを受けていない母が急に優しくなったなど、家族全体に良い影響を及ぼします。

ですので、うつは伝染るのではなく、1つの原因が家族のメンバー間を移ることがあるということです。

 

もう1つの可能性は、もう少しシンプルに発る氣(エネルギー)が作用するケースです。

誰でも、この人と話してたら、気分が沈んできたとか、元気になったといったことは、日常的に経験されていますね。

「感化される」というのが、それです。

 

それが、氣というもののエネルギー的作用なのか、脳のミラーニューロンによる働きなのかはここでは追求しませんが、

人は互いに影響を与えながら生きているということですね。

 

ですので、家族の誰かが暗い顔をしていると、ずっと一緒にいるうちに自分も心が晴れなくなるということはよくあります。

特にこのケースは夫婦間でよく見られます。

強い絆があり、「相手を助けたい」という愛情がある場合は、その苦しみを無意識に肩代わりしてしまいがちです。

この場合は、元々のうつの因子を持ってる方は、原因から因子の解消するためのセラピーを行い、

感染った方には、背負うことを止めるためのセラピーを行います。

家族がうつで、見ていてつらいとか、気が滅入るという方は、既に背負っている可能性がありますので、ご相談ください。

背負うことが助けになるのであれば良いのですが、背負っても相手の助けにはならないので、解消しておくことをお勧めします。